日本のお米は弥生・縄文時代より稲作がはじまっていたとされております。起源は朝鮮半島を経て日本へ伝来したとされておりますが、今やお米は日本の文化であり伝承される一つの物と考えられております。私達が食する日本のお米は味・粘り・甘さ・品質等すべてが世界に誇れる農産物の一つと言えます。また食文化以外にも、稲刈り後の藁は細工品や居住地の資材に使われており祭事・神事などにも使われ時代は進化し変われど伝承は受け継がれ守られております。
「米」の字を分解すると八十八とも読めることから、八十八行程を経て作られる、八十八の神が宿る、また「八十八人の働きを経て、はじめて米は食卓にのぼるのであるから、食事のたび感謝反省しなくてはならない」など大変な手間暇がかかります。現在でこそ、大型機械や選別機など高効率で品質が良いお米作りができるようになりました。しかし、基本は昔と変わらず土作りからはじまり土作りで終わる。日々の生育観察を怠ることなくしっかりと向き合っていくことが良いお米作りへの近道だと考えております。
~お米ができるまで~
細見農園のオリジナルブランド米
ほんの数年前まで当園は天日干しをしていましたが化学肥料を使いたくさんのお米を収穫していました。
現在4代目になった時にお米が倒伏し稲刈りができず困った事がありました。それ以降、化学肥料を不使用とし、自社養鶏での自社堆肥と有機肥料100%に切り替え、量よりも質、食味を重視しました。収穫量は7割ほどに減りましたが、穫れたお米の炊き上がりが真っ白でツヤツヤとし甘みがあり、なんとも言えない昔懐かしお米の香り。それを見て『真っ白でべっぴんさん』となり『しら艶美人』と命名。
今の世は多くがデジタルで全てが数字で表されます。
しかし当園のお米は数字などでは計れぬ旨味があります。
炊き立てをお弁当のご飯を一口目で感じていただけるのではないかと自信をもって作らせていただいております。